※ネタバレあり。あくまで個人のたわごとです。
こんなサブタイトルでネタバレも何もあったもんじゃないですがね。
とうとう、というか…やっと、というか…
彼が散ります。
初めこそ、手ごわい中ボス登場くらいの雰囲気だったのに、徐々にボロが出始め、最終的に愛すべき無能指揮官に成り下がったガルマ。
親友()のために奔走するシャアと、華々しく散ったガルマの最期を、とくと見届けましょう。
- 失敗続きのガルマは、軍への名誉挽回&恋人との結婚を認めさせる為、ホワイトベース隊に最後の猛攻を仕掛ける。
- 絨毯爆撃でも仕留めきれないガルマを支援するため、地上に降りたシャアがアムロとの戦闘を開始。
- 全てを読んだシャアの策略により、ガルマのガウは、ホワイトベースの奇襲を受け撃墜される。
最後の晩餐…⁉
戦争で荒れ果てた街の中に、無傷で残っているデカい建物。
中ではジオンと現地有力者がパーリィナイトのようです。
軍の支配を受け入れている彼らですが、おそらくカネの匂いに釣られてのものでしょう。
純粋なお坊ちゃんには居心地の悪い空間のようです。
そこに、盛大な紹介を受けて登場した、イセリナ・エッシェンバッハ。
彼女は、この街の元市長の娘で、ガルマとは恋仲です。
「前線でラブロマンスか…ガルマらしいよ、坊ちゃん」
シャアはこういう時、決まってニヤニヤしつつ、チクチク刺しますね。
ジオン嫌いの父親は結婚に反対のようですが、イセリナは駆け落ちも辞さない覚悟。
「大丈夫、連邦軍の機密を手に入れるチャンスなんです」
「それを手に入れれば、父も、私の無理を聞き入れてくれます」
え…こんな情報喋っていいの?
「それで聞き届けてもらえねば、私もジオンを捨てよう」
「あぁ…ガルマ様」
えぇ…ガルマ様…
ニタニタ…
そんな話をしていると、早速ホワイトベースの情報が。
連邦に抜けるための最後の戦線に迫っているとの事。
ガルマにとっては最後のチャンスでしょう。
急いで航空部隊を率い、前進します。
暗闇での駆け引き
暗闇の廃墟を進むホワイトベース。
ジオンに見つからないよう、超低空で航行を続けますが、
行動を察知したガルマ部隊は、照明弾で炙り出しにかかります。
その光の中、一瞬見えた野球場のドームを見逃さなかったブライト。
ホワイトベースをドームに隠して、チャンスを窺うことに。
このデカブツが180度回頭&車庫入れとは、ミライの操舵技術も板についてきてますね。
ガルマ達に見つかる前に、潜伏完了です。
なかなか発見できないことに焦るガルマですが、
「穴に逃げ込んだネズミを燻り出すには、絨毯爆撃に限るな」
というシャアのアドバイスをそのまま採用。
言われるがままですね。
良い友です…
今動く訳にはいかないブライト達は、爆撃が直撃しないことを祈りながら、息を殺してひたすら耐え続けます。
行って何する気や…
イセリナが暴走モードに入りました。
自家用ジェット機でガルマの所に行こうとしたところを見つかり、引きずり降ろされます。
見た所、戦闘能力も無さそうな機体で、何しに行こうとしてたのか…
作戦が成功したら迎えに来るって言ってたのに、待ちきれなかったんでしょうか?
当然、連れ戻されて、親父にぶん殴られます。
というか、あんなデカい飛行機を一人で操縦とは…このお嬢様、意外と色々できるんですね。
親友、出ます!
爆撃を続けても姿を現さない連邦軍。
ガルマの苛立ちが募ってきたところで、遂にシャアが動きます。
シャア「私が部下と降りて偵察しよう」
ガルマ「やってくれるか?」
シャア「当たり前だろう。私は君の部下だ」
…怪しい。
更に、
「女性のために功を焦るのは良くない」
と、要らん焚き付けをして出撃準備をします。
コックピットの塗装、雑いな…
「勝利の栄光を君に!」
何を、とは言いませんが、今回で決めきる覚悟のセリフ来ました。
この男、遂にやる気です。
全員シャアの掌の上
ザク3機が降下。
「どうも、味方の兵まで騙すというのは、性に合わんな」
部下は流石にグルじゃないのね…
この様子を察知したブライト達は、モビルスーツを発進。
ガンダムを囮にして、潜伏場所から一斉射撃で叩く作戦です。
早々に発見されてしまいますが、瓦礫を利用して巧みに立ち回るアムロ。
しかし、おびき出す動きをした途端に、作戦を完全に見抜くシャア、洞察力化け物かよ。
そして彼は、この完璧なタイミングを逃しませんでした。
「モビルスーツが逃げるぞ!その先に木馬がいるはずだ!」
親友()に偽の情報を流します。
シャアのおかげで絶好のポイントに誘い込まれたガルマ。
一瞬出てくる2機の追いかけっこがジワる…
ブライトの号令で一斉射撃を叩き込みます。
背後からの奇襲で、壊滅的な被害を受けたガウ編隊。
もはやこれまで、と覚悟をしたガルマが最後に選んだのは、ホワイトベースに対する特攻でした。
180度回頭をして突撃を敢行する様子を、笑顔で見送るこの男。
「フフフ…ガルマ、聞こえていたら、君の生まれの不幸を呪うがいい」
「君は良い友人であったが、君の父上がいけないのだよ…ハッハッハッハ!」
遂に本性を現しました。
この仇討ちの詳細は、後々語られることになります。
「シャア…謀ったな、シャア!」
最も信頼していた男の裏切りに激昂するも、時すでに遅し。
「私もザビ家の男だ、無駄死にはしない!」
鬼気迫る表情で操縦桿を握るガルマ。
特攻を察したホワイトベースは、緊急上昇しつつ、必死の迎撃を加えます。
迫るガウ。
「全員、伏せろー!」
「ジオン公国に!栄光あれー‼」
ギリギリでガウは大破、文字通り散っていきました。
墜落して大爆発してますけど、ガンタンクとガンキャノン、地上出てなかったっけ?
…とにかく、突破作戦は成功しました。
英雄の訃報
各方面に伝えられるガルマの死。
当然、この婚約者の元にもその報せは届きます。
泣き崩れるイセリナ。
普通なら、ここらで彼女の役目は終わるハズなんですけどね…
一方、こちらはジオン公国の本部。
本部っていうか…要塞?アジト?
この「ザ・悪者」な建物は何なんですかね?
ここで、ガルマの父であるジオン公王デギン・ザビが登場。
この顔は「ザ・悪者」ですねー。
この服も「ザ・悪者」。
この、落とした杖も「ザ・悪者」。
ザビ家、振り切り過ぎ!
まとめ
結局ガルマは、最初から最期までシャアに踊らされ、散っていきました。
指揮官としては無能でしたけど、親友と信じていた人間に、ここまで利用された彼は気の毒でもありますね。
今回までで、シャアの失敗が霞むほどの大損害を記録したガルマですが、補佐をしてたシャア自身も処分は免れないかと。
とは言え、あの感じからして、おそらく真の目的はハナからガルマ謀殺。
多少の痛みを伴ったとしても、シャアからすれば許容内でしょうね。
ただ、一つ心配なのが、最後の暴露ですかね。
あんな通信、本国に聞かれてたら、処分どころか処刑ですよ。
シャアの事だから、ガウのフライトレコーダーもちゃっかり処置してるとは思いますが…
今後の彼の処遇に注目です。
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