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第6話「ガルマ出撃す」【初代ガンダム解説屋】

ストーリー解説

ネタバレあり。あくまで個人のたわごとです。

いつも通り、ギリギリで危機を脱するホワイトベースですが、たどり着いた場所はジオン勢力圏のド真ん中。

しかも、ジオンの地球方面軍司令が自らお出迎えという熱烈歓迎ムードです。

更に悪いことに、ホワイトベース内では人間関係まで悪化してきているという有様。

まあ、元から人間関係良くは無いですが。

そんな中、遂に我慢の限界、アイツが爆発する!

  • 地球に降りたのも束の間、地球方面軍司令ガルマ率いる部隊に襲撃される。
  • ガンタンクとホワイトベースで応戦するが、指揮系統の混乱から、なかなか作戦の統制が取れない。
  • ガンダムで出撃したアムロは突如暴走、結果的に敵の撃退には成功するが、ストレス値が限界を迎えてしまう。

いつまで付いて来るんだ⁉

前回の終わり方的に、いきなり激突するのかと思いきや、また距離を置いて尾行されているホワイトベース。

多分ジオンの基本戦術にそうゆうセオリーがあるんでしょうね。

そして、何故かムサイのカプセルをガウに収容します。

と思ったら、シャアも追って来たんか⁉

「手柄を譲るよ」

とかカッコつけておいて、結局じっとしてられなかったんですな。

シャアとドレンが揃って地球に降りちゃって、残ったムサイどうするんだろ?

視聴者にも分かりやすいように関係性を説明しながら挨拶する二人。

台本通りですね、助かります。

どうやら、今回シャアはお休み、約束通りガルマの部隊が仕掛けるようです。

ホワイトベースはMSの整備中。

ガンダムのバルカンの弾補充…なんか気持ち悪…。

リュウも整備員に檄を飛ばします。

「不発弾が一発でもあったらタダじゃおかねぇぞ」

お前の弾全然当たってないから関係ないやろ。

練習中のハヤト。

艦内にシミュレーション装置なんてあるんですね。

ブリッジでは、例のうるさいリード中尉が、ブライトの席にふんぞり中。

「ガンダムを出せば事は済むんだ」

と命令しますが、ブライトは、

「アムロは休息が必要です」

と、突っぱねます。

激闘を続けてきたアムロを気遣う面がある一方、単にリードに反抗したい思いが隠しきれてないあたり、若いですね。

揉めている間に、ジオンの小型戦闘機、ドップが襲撃してきました。

みーんな噛み合わない

アムロは自らガンダムでの出撃を申し出ますが、ここはハヤトが提案した、ガンタンクでの狙撃が採用されます。

さっきのシミュレーションで手応えを感じたんでしょうか。

リードも渋々了承。

コアファイターをいちいち換装しないと乗り換えられないシステム、結構手間ですね。

出撃する時になって、ペアで搭乗するアムロとハヤトの意見がぶつかります。

ハヤト「ホワイトベースから離れて敵を分散させよう」

アムロ「離れたら援護できないから、近くで戦うんだ」

え、ここは最初にリードかブライトが指示するとこじゃ?

そんなブリッジでは、こいつ等も、まだやり合ってました。

マゼラアタックの地上部隊を迎撃するか、後退するか…

この船頭が一人にならない事には、全体の動きも統一できません。

各人で対応しながら、激しい銃撃戦を繰り広げますが、このままではジリ貧です。

ブライトから「ガンダムで出てくれ。ガンタンクはリュウに代わる」

と言われ、どうにも戦い難いと感じていたアムロは、

(一人の方がましか…)

と了承します。

「了解、カイかセイラさんと交代して下さい」

え、リュウじゃなく…?

目立つ描写は無いですが、見限られてる可能性ありますね。

全然結果を出せないこの男を、アムロも見逃さなかったようです。

セイラも、

「リュウ、自信が無かったらいいのよ」

と、気を遣ってるのか、期待してないだけなのか、微妙なセリフ。

読める側と読めない側

結局、ガンタンクはカイと交代します。

コアファイター換装する時間がないからと、走って乗り換えるアムロですが、

コアファイター必須じゃないのか⁉

なら、ハナから換装いらなかったのでは…

アムロはさっきから、ちょっとしたことでイライラが募ります。

だいぶストレスたまってる感じですが、何か様子が変。

戦闘を有利に進めながら、決定機が見出せないガルマ。

しかし、ここでダメ押しのザク3機をピッチに放ちます。

その様子を高みの見物しながら、シャアはこんな会話を…

「ガルマが苦戦して当然さ、我々が二度ならず、機密取りに失敗した理由を、彼が証明してくれている」

この男、ガルマをダシにして自分の作戦失敗の責任を軽くするつもりか。

何なら、彼が今回失敗するのも織り込み済みで、複数シナリオが見えている様子。

伊達に2手、3手、先を読んでないですね。

ハッキリした指示を出されないアムロは、何とか状況を整理しようと、思考を巡らせます。

「女(セイラ)に作戦を聞く訳にもいかない。ブライトが最初からハッキリしていれば…」

女に聞くことは、プライドに反する時代だったんでしょうね。

まあ、作戦を初めから明確にしてくれって意見は、その通りかと。

この時のアムロには、リードが幅を利かせてるブリッジの、険悪な空気なんて知る由もないでしょうけども。

そして、ようやく出撃。

味方を援護しながら、次々と撃破を重ねるガンダムは流石ですが、陣形を広げて包囲されると形勢は不利、袋叩きにされてしまいます。

まさか…暴走?

意識が朦朧とする中、頭をよぎったハヤトの言葉、

「敵に目標を分散させる」

このワードで、活路を見出したのでしょうか。

MSらしからぬ飛び込み前転を決めつつ、装備を棄てて敵陣に飛び込みます。

ジーンを倒したやり方。

ザクってここ弱点なんですかね?

なるほど、敵の中央に切り込めば、相手は友軍相撃を恐れて撃てなくなる。

機動力で勝負で…す……?

いや、なんか違う!

完全にブチ切れてる。

ズバッ!

からの更にズバッ‼

いや、やり過ぎ!

ビームサーベルを振り回しながら、メチャクチャに突っ込んでますが、性能が高すぎて普通に突破できるという…

ハヤトも軽く引き気味。

オーバーキル&死体蹴りという、最悪の対戦マナーを披露して、無双乱舞は終了します。

ふぅ、疲れた…

ここでガルマ撤退。

アムロも帰ってきましたが、労う仲間をシカトしてベッドに倒れこみます。

もうグッタリ…あんな戦いすりゃ当然です。

でも何か、後に引きそうな様子ですね。

基地に戻ったガルマは、シャアにチクリ

「何故あの機密の凄さを教えてくれなかったんだ」

そりゃあ失敗して欲しかったからですが、そこは上手いこと誤魔化して、次回の協力を約束します。

ついでにサービスショットも披露。

「私は良い友を持った」

と、満足げに立ち去るガルマを見送るシャア。

バスタオルを贅沢に2枚使いながら目がキラリ。

ガルマ!後ろ、後ろー!

まとめ

なんか、毎回思いますが、失敗続きのシャアが余裕で、敵を撃破しまくってるホワイトベースが疲弊してくのは何なんでしょうね。

そして、遂にストレスが臨界点に達したアムロ。

逆に、今までよくもった方だわ…

ただ、今回の問題は敵ではなく、味方との軋轢でした。

ハヤトとアムロの方針の相違。

その方針が決まらなかった原因、リードとブライトの指揮権争い。

そして、リュウは安定のゼロヒット・ゼロキル。

徐々に信頼を失ってゆく、この男の今後にも要注目です。

画像の著作権©創通・サンライズ
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